0%

Overlord オーヴァーロード J.J.エイブラムス製作 9.18 ブレーレイ&DVD発売 レンタル&デジタル配信 同時開始

COMMENT

武田真治

ザ・たっち

ネタは知っていたのでかなりのゲテモノ映画ではないかと思っていたが、意外にも知られざる第二次大戦秘話と言っても信じてもらえそうな、ちゃんとした戦争映画だったのでビックリ。
銃器描写も本格的だ。
青井邦夫
ムービーウェポン・アナリスト

初っ端からアクセル全開!
秒速で人の命が散っていく地獄めいた冒頭の空の旅から最後まで目が離せない、全編が正にオーヴァーロード状態のハイテンションバトルムービーだ!!
人間食べ食べカエル
人喰いツイッタラー

ナチスの背景には二人三脚で猟奇的な何かが影を潜めているが、本作も只事ではない!
少人数でナチスのホラーな陰謀にメンチを切り、アドレナリンが滾る兵士たちの誇りをかけた
熱量ある有志と戦争を是非その目で刮目せよ!
共食いゾンビ
映画ライター

どエラいもんを観てしまった……。
奇抜なアイデアを凄まじい没入感でブーストさせた今までにないナチス・ホラー!
興奮と戦慄が何度も交互にやってきて、思わず声が漏れました。これはぜひ劇場で!!
レイナス
ホラー通信ライター

INTRODUCTION

J.J.エイブラムスが贈るサバイバル・アクション大作!ナチスが生み出した恐るべき秘密とは…?

全世界が注目する『スター・ウォーズ ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)』の公開を年末に控え、同作の共同脚本、製作を務めるヒットメーカー、J.J.エイブラムス。

『スター・トレック』や『ミッション:インポッシブル』シリーズなども手掛け、今やその名を知らぬ者のないハリウッドを代表する監督のひとりだ。プロデューサーとしても『FRINGE/フリンジ』(08〜13) や『ウエストワールド』(16〜)そして『クローバーフィールド』シリーズ(08〜)といった刺激作を世に送り出し、TVや映画、配信作を問わず活躍している。そんな彼が今回、挑んだのが、この『オーヴァーロード』だ。戦争映画を入り口に、観る者を猟奇的、かつ激しいアクションステージへと誘う混合ジャンルの衝撃作である。

歴史的な背景や性質を踏まえ、フィクションの世界では残虐な悪役として登場してきたナチス。今回はそんなナチスの神秘主義や超自然科学への傾倒をより鋭く尖らせ、戦争がもたらす狂気や戦慄を想像力豊かに描いている。ナチスが生み出した今まで見たこともないような敵と、アメリカ空挺部隊の勇気ある兵士たちとの戦いを描いた本作は、大胆な着想とひねりの利いたスリリングなストーリーで観客をスクリーンに釘付けにし、呼吸さえもおろそかにさせてしまう。加えて戦争映画かと思えば、物語が展開するにつれてホラーのテイストを漂わせ、そして最後にはハイテンポなアクションへと移行するスタイルは、それ自体が過去に例のない作品として観る者を魅了するのだ。

監督をつとめたジュリアス・エイヴァリーは、胃の縮むような恐怖を持続させたかと思うと、ときにユーモアを忍ばせた緩急豊かな演出を繰り出し、また、過去さまざまな戦争映画の記憶を喚起させる画作りや、巧みな創意でドラマに迫真性を与え、映画を見事なまでに自分のものにしている。

ナチスの恐ろしい陰謀を阻止すべく、勇気をふるって恐怖の最前線に立つ主人公ボイスを演じるのは『マザー!』(17・未公開)のジョヴァン・アデポ。そして、任務をまっとうしようと指揮を執るフォード伍長役にワイアット・ラッセルを起用。名優カート・ラッセルの息子でもある彼の演技は、かつて父親が演じた『ニューヨーク1997』(81)のダークヒーロー、スネークを彷彿とさせる。他にも戦火において凛とした女性像を見せるヒロイン、クロエを新人マティルド・オリヴィエが演じ、さらには『ゴースト・イン・ザ・シェル』(17)のバトー役も記憶に新しいピルー・アスベックが、ここでは残忍で無慈悲なナチスの将校に扮し、物語に大きな緊張をもたらしている。そんなアンサンブルキャストも本作の魅力だ。

続きを読む

場面写真

STORY

1944年6月、ヨーロッパを圧政するドイツを駆逐するため、連合国遠征軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団は、ある重要な密命を帯びていた。彼らの任務はドイツ占領下のフランス・シエルブランという村に降り、連合軍の通信を妨害している教会の電波塔を破壊することにあったのだ。だが戦闘機は敵兵からの激しい攻撃をくらい、兵士たちは敵の領土へと散り散りに落下していった—。

地上に降り立った師団のひとり、エド・ボイス二等兵(ジョヴァン・アデポ)と、作戦の指揮をとるフォード伍長(ワイアット・ラッセル)たちは森でクロエ(マティルド・オリヴィエ)という名の女性と遭遇する。彼女は、ナチスの科学者が“研究”と称し、村の住民たちを教会に送り込んでいるのだ、と言う。

タイムリミットまで、残された時間はわずかしかない。教会の内側から塔を破壊するため、ナチスの目をそらし、フォードとボイス、そしてクロエは基地へと進入する。しかし、そこで彼らの前に立ちはだかったのは、今まで見たこともない敵だった。

極秘裏に企てられたナチスの陰謀とは?そして、彼らは電波塔の爆破作戦を遂行することができるのか─!?

CAST

英オックスフォードシャー生まれ。
幼くしてアメリカに移住し、舞台ファンの母親と映画ファンの父親のもとで幼少期から演技に触れ、それが現在の俳優への道に進む礎となる。

2012年ごろからインディペンデント系の短編作品への出演を始め、Bruise』(13)や『The Youth』(15)といった作品に出演するいっぽう、ロサンゼルスの権威あるロビー・シアター・カンパニー(RTC)のメンバーとして舞台出演も続ける。
2016年にデンゼル・ワシントン、ヴィオラ・デイヴィスらと共演で第89回アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『フェンス』(未)での長編映画デビューを契機とし、ダーレン・アレノフスキー監督の『マザー!』(17・未)や、TVでは『LEFTOVERS/残された世界』(14〜17)、エリザベス・オルセンらと共演の『Sorry for Your Loss』(18〜)、人気シリーズ『トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン』(18〜)シーズン2、そしてNetflixのミニシリーズ『When They See Us』(19〜)などでも活躍中。

1986年7月10日、米ロサンゼルス生まれ。
俳優カート・ラッセルと女優ゴールディ・ホーンを両親に持ち、プロのアイスホッケー選手を経て同じ俳優の道へと進む。

主な出演作に『カウボーイ&エイリアン』(11)、『40歳からの家族ケーカク』(12・未)、『肉』(13)、『コールド・バレット/凍てついた七月』(14・未)、フィル・ロード&クリス・ミラー監督による『22ジャンプストリート』(14・未)、リチャード・リンクレイター監督の『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(16)、『俺たち喧嘩スケーター2:最後のあがき』(16・未)、『イングリット −ネットストーカーの女−』(17・未)といった作品がある。またテレビではBBC放送/Netflixのシリーズ『ブラック・ミラー』(11〜)のエピソード『拡張現実ゲーム』(16)や、AMCのシリーズ『ロッジ49』(18〜)で主演を務める。

1982年3月2日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。
デンマーク国立演劇学校を卒業し、地元デンマークでトビアス・リンホルム&マイケル・ノア監督の『R』(10)、ビレ・アウグスト監督の『サイレント・ハート』(14・未)、米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ある戦争』(15)といった作品で活躍。

海外でもリュック・ベッソン監督の『LUCY/ルーシー』(14)や、ティムール・ベクマンベトフ監督によるリメイク版『ベン・ハー』(16・未)に出演。
TVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』(11〜)の第6シーズンからは、鉄諸島の王ユーロン・グレイジョイ役で人気を不動のものとし、2017年には日本の士郎正宗原作でルパート・サンダース監督によって実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』でバトー役に扮し、スカーレット・ヨハンソン、ビートたけしらと共演した。

1994年9月20日、フランス・パリ生まれ。 子供のころからパリ14区にあるコンセルヴァトワールで訓練を積み、2011年、パリにあるコース・シモンで演技を学び始める。舞台を経て16年にはパトリック・ピアース監督の『The Misfortunes of Francois Jane』で主演を務めるとともに、短編映画『DesIllusion』で初監督に挑んだ。

現在待機中の出演作品に、ジョー・カーナハン監督、メル・ギブソン、ナオミ・ワッツ、ミシェル・ヨーらと共演の『Boss Level』や、リディア・ディーン・ピルチャー監督の『Liberte:A Call to Spy』があるほか、自ら製作会社ラ・パレットを立ち上げ、西アフリカのブルキナファソで暮らす女性たちのドキュメンタリー『The Upright Woman』の製作を担当する。

1983年2月16日、米オハイオ州アクロン生まれ。 映画、舞台、TVそれぞれでキャリアを通して印象的な作品を残し、『Not Fade Away』(12)でハリウッド映画賞のスポットライト賞を受賞。2015年のアダム・マッケイ監督作品『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ではキャストとともに放送批評家協会賞や全米映画俳優組合(SAG)賞の最優秀アンサンブル賞にノミネートされた。

その他の主な作品に『ブレイブ ワン』(07)、『処刑教室』『ダイアナの選択』(08)、『ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー』(10・未)、アンジェリーナ・ジョリー監督『不滅の男 アンブロークン』(14)、トッド・ヘインズ監督、ルーニー・マーラ共演の『キャロル』(15)、クレイグ・ギレスピー監督、クリス・パイン、ケイシー・アフレックらと共演の『ザ・ブリザード』(16)がある。

1987年12月29日、英スコットランド、グラスゴー生まれ。
医者の両親のもとに生まれ、幼いころから演技を志望し、2000年に『The Little Vampire』で本格的にスクリーンデビューを飾る。
その後BBCのTVシリーズ『FADES/フェーズ』『Young James Herriot』(11)や、映画『新クライモリ デッド・フィーバー』(未)、『フィルス』(共に13)などに出演したのち、アメリカに渡って人気シリーズ『エージェント・オブ・シールド』(13〜)にレオ・フィッツ捜査官役でレギュラー出演。14年にはライアン・ゴズリングの初監督作『ロスト・リバー』に出演するなど、アメリカでも急速にその地位を築きつつある。

近作として『マーシャル 法廷を変えた男』『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』などが挙げられ、TVではアマゾン作品『ウディ・アレンの6つの危ない物語』(16)、『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』(18〜)、Netflix作品『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(13〜)などに出演するほか、舞台でも華々しいキャリアを飾っている。

幼くして演技キャリアをスタートさせ、舞台、TV、映画で幅広く活躍中。
英TVシリーズ『思春期まっただ中』(08〜10)でレギュラー出演したのち、2010年には第83回アカデミー賞受賞作『英国王のスピーチ』に出演。

その後もBBCのTVシリーズ『Watson&Oliver』や大ヒットミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(共に12)、Netflix作品『ザ・クラウン』(17)、『セックス・エデュケーション』(19〜)などに出演している。

STAFF

1966年6月27日、米ニューヨーク生まれ。 大学時代より脚本執筆を開始し、『ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転』(90)でデビュー。
『心の旅』(91)や『フォーエヴァー・ヤング/時を超えた告白』(92)、『アルマゲドン』(98)や『ロードキラー』(01)といったヒット作を手がけ、98年にはゴールデングローブ賞にもノミネートされたTVシリーズ『フェリシティの青春』(〜02)でマット・リーヴスとともにクリエイターを務め、テーマ曲の作曲も担当した。

その後ブライアン・パークとともに製作会社バッド・ロボット・プロダクションズを立ち上げ、『エイリアス』(01〜06)を経てエミー賞を受賞したヒットシリーズ『LOST』(04〜10)では製作総指揮のほかパイロット監督も担当。さらには『FRINGE/フリンジ』(08〜13)、『パーソン・オブ・インタレスト』(11〜16)、『ウエストワールド』(16〜)など数多くのTVシリーズを手がけている。
2006年『エイリアス』のファンであったトム・クルーズに招かれ『M:i:III』で劇場映画監督デビューを果たすと、『スター・トレック』(09)、スティーヴン・スピルバーグ製作の『SUPER8/スーパーエイト』(11)、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)などのヒット作を次々と生み出した。

また製作者としても『クローバーフィールド/HAKAISHA』(09)や『ミッション:インポッシブル』シリーズ、そして『スター・トレック』シリーズなどを担当し、ヒットへと導いている。
2015年にはシリーズ7作目となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を監督し、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)では製作総指揮、そして19年末に公開予定の同シリーズの『スター・ウォーズ ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)』を再び監督する予定である。

その他、製作者として、スター・トレックシリーズやクローバーフィールドシリーズの新作など多くのプロジェクトを抱え、新海誠監督の大ヒットアニメーション作品『君の名は。』(16)のハリウッド実写版のプロデュースも担当する予定である。

短編作品を中心に活動し、2008年に監督した『Jerrycan』はカンヌ映画祭で審査員賞を受賞、パルム・ドールにもノミネートされた。
その他にもオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞、トライベッカ映画祭、サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭などで数多くの賞を受賞している。

また脚本を担当した短編『Yardbird』(12)もパルム・ドール候補に選ばれている。2013年にユアン・マクレガーとアリシア・ヴィキャンデル出演の『ガンズ&ゴールド』で長編監督デビューを飾り、ロンドン映画祭で最優秀作品賞にノミネート。本作が長編二作目となる。 現在準備中の作品に『フラッシュ・ゴードン』のリメイクを予定している。

90年代より脚本家として活動し、『キャプテン・フィリップス』(13)の脚本で米アカデミー賞にノミネートされ、全米脚本賞(WGA)を受賞。『消されたヘッドライン』(09)、『ハンガー・ゲーム』(12)では共同脚本を担当。また監督として『ニュースの天才』(03)、『アメリカを売った男』(07)、『シークレット・アイズ』(15)といった作品を脚本兼任でてがけている。待機作としてアン・リー監督の『Gemini Man』と、ティム・ミラー監督による『Terminator:Dark Fate』がある。

脚本家として『モーテル』(07)、『ザ・ホール』(09・未)、『マーターズ』(15)を手がけ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と共同執筆した『レヴェナント:蘇りし者』(15)ではアカデミー賞、ゴールデングローブ賞など世界中の映画賞で作品賞を総なめにし、スミス個人も第20回サテライト賞の脚色賞を受賞している。今後も数多くの作品を手掛ける予定で、レオナルド・ディカプリオやロバート・レッドフォード、エドガー・ライト監督とのプロジェクトや、クエンティン・タランティーノが監督予定の『スター・トレック』シリーズ最新作に着手の予定。

南カリフォルニア育ちで、大学卒業後ワーナー・ブラザースなどのスタジオやプロダクションでキャリアを重ね、2007年にバッド・ロボットに参加。11年に同社映画部門の部長となり、同社が手掛ける『スター・トレック』や『ミッション:インポッシブル』、『クローバーフィールド』、そして『スター・ウォーズ』といった同社が手掛ける人気シリーズの製作を担当し、大きな成功を収めている。

これまでに幅広い作品でライン・プロデューサー/ユニット・プロダクションマネージャーとして活躍しており、主な作品に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』『ザ・ビーチ』(共に99)、『ジョニー・イングリッシュ』(03)、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)、『グリーン・ゾーン』(10)、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(12)、『ドラキュラZERO』(14)などがある。またTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』(11〜)のパイロットエピソードも担当している。

オハイオ州センタービル出身。オハイオ大学で情報通信を学んだ後、ロサンゼルスに移住、編集助手として『メラニーは行く!』(02)、『最後の恋のはじめ方』(05)、『消されたヘッドライン』(09)といった作品に携わり、『SUPER8/スーパーエイト』(11)への参加を契機にJ.J.エイブラムスのバッド・ロボット作品にかかわるようになる。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)の編集補を経て、TV『レボリューション』のパイロットエピソード(12)、『10クローバーフィールド・レーン』(16)、『クローバーフィールド・パラドックス』(18・未)で編集を担当した。

英イーストロンドン生まれ。TVやドキュメンタリー作品を経て、ベン・ウィートリー監督とのコンビで09年に『Down Terrace』で映画デビューを果たす。ベン・ウィートリーとはその後も『ハイ・ライズ』『フリー・ファイヤー』(共に16)などでコンビを組むことが多い。BBCのTVミニシリーズ『ロンドン・スパイ』(15)の撮影で英アカデミー(BAFTA)賞最優秀撮影賞を受賞。その他の作品に『ヘル・フロント 〜地獄の最前線〜』(17)や『パリへの逃避行』(17・未)、『僕たちのラストステージ』(18)などがあり、最新作としてスティーヴン・キング原作のリメイク『Pet Sematary』(19)が待機中。

1978年4月25日生まれ、ドイツ出身。英国を拠点としてTVドラマを中心にキャリアを重ね、人気シリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』や『ゲーム・オブ・スローンズ』でエミー賞にノミネートされた。また後者の別エピソードで全米撮影協会(ASC)賞を受賞している。映画ではロバート・カーライルの初監督作『バーニー・トムソンの殺人日記』(15)や、大ヒット作『ジャスティス・リーグ』(17)などを担当している。

映画/テレビ界において20年以上の経験の持ち主で、主な代表作にアルノー・デプレシャン監督のパルム・ドール受賞作『エスター・カーン めざめの時』(00)、王立テレビ協会賞最優秀美術デザイン賞を受賞したTVドラマ『シェイクスピア21−マクベス』(05)、ベルリン/トロント映画祭の公式選定作品『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(05)、英アカデミー賞で複数部門を受賞した『BOY A』(07)など。10年には中田秀夫監督の『Chatroom/チャットルーム』に参加し、近年の作品ではコリン・ファース、レイチェル・ワイズ主演の『喜望峰の風に乗せて』や、ジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン主演の『ハンターキラー 潜航せよ』(共に18)などがある。

イングランド、レスター生まれ。2000年ごろからキャリアをスタートさせ、2014年にILMのロンドン・スタジオに入社。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『007 スペクター』(共に15)、『ドクター・ストレンジ』(16)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)といった作品で視覚効果スーパーバイザーを務める。ILM入社以前はフレームストアで『アイアンマン3』や『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』共に13)で視覚効果スーパーバイザーを担当し、合成スーパーバイザーを務めた『ゼロ・グラビティ』(13)で視覚効果協会賞を受賞している。

ジンバブエ生まれ。十代でイギリスに渡って特殊メイクを学び、映画界でキャリアをスタート。『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(共に07)といった作品に携わり、05年から07年にかけてBBCのシリーズ『ドクター・フー』シリーズのSFXチームの一員として活躍。その後も『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)、『ダークナイト ライジング』(12)、『ワールド・ウォー Z』(13)、『レヴェナント・蘇りし者』(15)といった大作で活躍し、2016年のエミー賞では『ゲーム・オブ・スローンズ』の1エピソード『扉』で、TVシリーズ部門最優秀特殊メイク賞を受賞した。

1946年1月18日、ポーランド生まれ。ロンドンに拠点を置き、数多くの作品で衣装を担当しており、過去に『シンドラーのリスト』(93)、『戦場のピアニスト』(02)、『マレフィセント』(14)の三作品で米アカデミー賞最優秀衣装デザイン賞にノミネートされている。その他の代表作として、『インサイダー』(99)、『オリバー・ツイスト』(05)、『イングロリアス・バスターズ』(09)、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(11)や、TVシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』(01)を担当、近作に『Spideer-Man and Far From Home』(19)がある。

1976年生まれ。オーストラリアのデュオ、ザ・メスホールでソングライターとして活躍ののち、作曲の道へと進む。オーストラリア映画『スノータウン』(11)と『スロウ・ウェスト』(15)でオーストラリアのスクリーン・ミュージック・アワード“その年の長編映画音楽賞”を受賞し、その後は『アサシン クリード』(15)、『エイリアン:コヴェナント』(17)といったメジャー大作にも参加するなど、活動の輪を広げている。

PRODUCTION NOTE

J.J.エイブラムスの要求に叶った奇抜なストーリー 素晴らしい脚本家チームの功績 ビジョンを導く者 〜監督の選出〜 ヒーロー、そして悪役を演じる俳優たち 戦場のリアリティを追求する 怪物を解き放つ

「伝統的な第二次世界大戦の映画にモンスター・ホラー映画をぶつける設定が気に入ったんだ。特にオープニングのシークエンスは、伝説の脚本家ロッド・サーリングが考え出したのではないかと思ったくらいだね。キャラクターとアクションがぎっしり詰まっていて、しかもそれが、脚本のほんの始まりの部分だったのだから」本作のプロデューサーにして、バッド・ロボットの創設者でもあるJ.J.エイブラムスは『オーヴァーロード』の脚本をこう語る。異なるトーンとのバランスをとりながら、ユニークで満足感のある作品を創造することは、同プロダクションの最も得意とするところだ。そして、そういうバランスを作り出す秘訣は、キャラクターに尽きるのだとエイブラムスは言葉を費やす。「我々がバッド・ロボットでやろうとしていることのひとつが、キャラクターを鮮明に描く物語を作ることなんだ。『オーヴァーロード』では、前半部分で若いアメリカ人兵士たちのストーリーを語っていく。それから徐々に観客を恐怖へと導いていくのだけれど、前半部分があるからこそ、ジャンルが変わっても観客はこのキャラクターたちを大切に思うことができるんだよ」

とはいえ、第二次世界大戦の戦闘はそれだけでも充分に恐ろしい。それがジャンルの移行をスムーズに行う大きな手助けになったとエイブラムスは言う。「戦争の恐怖が既にこの物語の中にあるから、奇妙なファンタジーの世界にいきなり投げ込まれても、こじつけだと感じずにすむんだ」

また戦争アドベンチャーからホラーテイストな物語へシフトさせるために、数多くの草稿を重ねる必要があったと製作総指揮のジョン・コーエンは語る。「脚本を手がけたビリー・レイは飽くなきチャレンジャーだ。この脚本をもっとよくするために、彼は自らを追い込んでいったんだ。最終的な目標は、いきなりジャンルが変化したと思われないように、物語の進行にともなって少しずつ痕跡を残していくことだった。それと同時に、劇中で最終的に起こる恐るべき真相について、あまりにも早く手の内が見透かされないようにする必要もあったんだよ」

加えてコーエンは、エイブラムスとバッド・ロボットのプロデューサーであるリンジー・ウェバーが映画の質を高めてくれたのだと、その功績を称えてやまない。「エイブラムスとウェバーはこの映画の初期の段階から重要な役割を果たしてくれた。二人はキャラクターや物語、そして作品の構造に対する素晴らしい直感を持っている。エイブラムスは常にユニークなものを追い求める。プロセスのどの段階においても、彼はこの映画をより良くするために尽力し、同時にそれが、本作に関わる者全員の意識を高めてくれるんだ」

『オーヴァーロード』の脚本に対して多くの草稿を書き上げた後、ビリー・レイは自ら企画するTVシリーズ「ラスト・タイクーン」(16~17)の脚本と監督を務めるために製作の現場を去った。間髪入れずに製作陣は、本作の最終稿を仕上げるため、脚本家として評価の高いマーク・L・スミスに白羽の矢を立てた。スミスは本作のユニークなコンセプトに魅力を感じ、即座にこのプロジェクトへの参加に同意した。スミスは言う。「見事な世界観だった。ジャンルを混ぜ合わせるアイデアも素晴らしかった。とにかく、この破天荒な第二次世界大戦のアドベンチャーというアイデアをとても気に入ったんだ。私はただそれに従い、楽しみながら書くだけでよかったんだよ」

スミスがこの仕事を引き受けたもう一つの理由は、J.J.エイブラムスとチームを組むチャンスだったという。「J.J.は素晴らしい。彼の脳は異次元レベルで活動しているようだ。彼は私が見ることのできないものを見て、誰かが小さなアイデアを投げかけると、素晴らしいコンセプトを弾丸のように浴びせてくるんだよ」

スミスはバッド・ロボットと共にいくつかのキャラクターを追加し、最終的にアンサンブルキャストが活躍する映画になるようまとめた。悲壮で真実味あふれるアドベンチャー映画『レヴェナント:蘇えりし者』(15)で米アカデミー賞受賞監督アレハンドロ・G・イニャリトゥと一緒に脚本に携わったスミスは、『オーヴァーロード』の目標のひとつとして、物語の前半部分をできるだけ時代に忠実に捉えることを定めた。彼はこう説明する。「1944年に起こっていることに敬意を払いながら、幻想的な要素も混ぜ合わせる必要があったからね。それはときに、微妙な境界線に踏み込むことを意味した」加えてキャラクター主導の物語を語るために、バッド・ロボットと足並みを揃え、スミスは時間をかけて主人公ひとり一人の個性に肉づけを加えていったのだ。「観客が大切に思うキャラクターがいなかったら、アクションには何の意味もない。私がこの映画で最初にしたことは、兵士たちの声に磨きをかけることだった」とスミスは言う。「キャラクターたちと強い絆を結ぶことができれば、彼らをどんな世界に落とし込んでも大丈夫。どれほど奇妙であろうと、物語は持ちこたえてくれるはずだ」

脚本開発が続くなか、バッド・ロボットの製作陣は『オーヴァーロード』の高難度の演出やアクションに対し、ダイナミックかつ繊細な感性をもつ監督を探し始めた。そしてユアン・マクレガー、ブレントン・スウェイツ、アリシア・ヴィキャンデルが出演した2013年のクライムサスペンス『ガンズ/ゴールド』で、幸先よい監督デビューを飾ったオーストラリア人監督、ジュリアス・エイヴァリーに注目した。コーエンは言う。「『ガンズ/ゴールド』はエネルギッシュで素晴らしい作品であると同時に、キャラクターへの共感を呼び覚ます映画だった。またエイヴァリー監督が純粋なホラー畑ではなく、サスペンス畑の出身であることも気に入ったんだ。それがこの映画に必要な現実味を与えてくれるからね」

長年エイブラムスとバッド・ロボットの作品の大ファンだったエイヴァリー監督が、『ガンズ/ゴールド』の試写を済ませたあと、製作者たちとの面談のために招かれた。
「次に何をやりたいかを訊かれて、彼らが準備している脚本をいくつか見せてもらったんだ。その中で僕が間髪入れずに反応した脚本が『オーヴァーロード』だった。過去にこういう脚本を読んだことがなかったから、本当に圧倒されたね」 とエイヴァリーは回想する。そんな彼はまさに、バッド・ロボットが『オーヴァーロード』を任せたいと思うタイプの監督だったとリンジー・ウェバーは語る。「ジュリアスは良い意味で自己主張のはっきりした、才能豊かな人物だったの。キャラクターを愛する映画の申し子で、協力を惜しまない。私たちは彼こそが『オーヴァーロード』を監督すべき人だと直感したのよ」
一方、J.J.エイブラムスも、物語の後半で明らかになる幻想的な要素においても、エイヴァリーには地に足の着いた、現実味のある世界を創るビジョンがあると確信していた。「『オーヴァーロード』に対するジュリアスのアプローチは実に素晴らしかった。彼はこの物語を、たまたま恐ろしい場所へと行き着いてしまう「男たちの物語」として捉えていた。彼は、次に何が来るのか、それを準備するためにはオープニングには何が必要なのか、それを感覚で理解していたんだよ」

『オーヴァーロード』に登場するキャラクターたちに命を吹き込むため、製作陣は素晴らしい国際的なアンサンブルキャストを集結させた。物語の中心人物であるアメリカ軍二等兵ボイスには、ジョヴァン・アデポが配役された。エイブラムスは説明する。「主人公の恐怖が自動的に観客に伝わる、そんな表現力をもつ役者が必要だった。なので我々は大勢の異なる俳優たちと会ったんだ。ジョヴァンが入ってきたとき、まさに完璧だと思った。彼は演じるキャラクターに深い思いを抱いている。観客はジョヴァンが奇妙な状況の真っただ中に投げ込まれた、ごく普通の青年だと信じることができるはずだ」

ジョヴァンは即座にこの物語に引き付けられた。銃弾などものともしない救世主とは違う、ヒーローらしからぬボイス役を演じるチャンスに心が躍った。アデポは語る。
「僕は負け犬のキャラクターのほうが好きなんだ。J.J.が作る映画の多くでは、負け犬たちが描かれている。ボイスは他の兵士たちとすぐには打ち解けない。最初に彼を見たときも、この任務で生き残る能力があるかどうかさえわからない。それは肉体的な能力が原因ではなく、彼がほかの兵士とはまったく違うからだ。だからこそ彼は、その行動から目が離せず、応援したいと思わせてくれる興味深いキャラクターなんだ」

その正反対に位置するのが、ワイアット・ラッセル演じる百戦錬磨のフォード伍長である。経験豊かな爆発物の専門家で、戦場で自分の許容範囲以上の暴力を見てきたフォードが、本作で寄せ集め部隊の指揮を執る。「フォードはある意味、観客を怖がらせる存在であると同時に、ナチスの領土にパラシュートで飛び降りるなら、自分の味方にしておきたい男でもある」とエイブラムスは言う。「そんなフォードを演じる、生来の強さと荒々しさを併せ持つ俳優が必要だった。この組み合わせは思ったよりも難しい。でもワイアットを見た時、私たちが探しているすべての性質をもっていることがわかったんだ」 本作ではフォードの過去は謎に包まれているが、ワイアットはこの役に入り込むため、キャラクターの心理的なプロファイルを作成した。ラッセルは語る。「フォードは第二次世界大戦に入る前、普通の仕事をしていたと考えたんだ。彼はその仕事を辞めて軍隊に入るのだけれど、それは当時では当たり前のことだった。彼はするべきことと、それをどうすべきかを人々に説くことのできる、生まれついてのリーダーだったんだよ」

また本作の製作陣は、フランスの新人女優マティルド・オリヴィエを孤独な村の娘クロエ役に抜擢した。クロエはナチスの暗殺部隊が一軒一軒探し回る危険な状況下で、勇敢にも米軍兵士たちに隠れ家を提供する。「この役のオーディションに来たマティルドを見て圧倒されたよ。彼女は演技力と、この役に必要な肉体的な要素も併せ持っていた」とエイヴァリー監督は言う。最終的にクロエは米軍兵士たちの味方となり、ドイツに反旗をひるがえす。なによりもクロエは本作で唯一の女性キャラクターであるため、ぴったりの女優を選ぶことが重要だったと製作のウェバーは言う。「配役する女優が誰であっても、その肩には相当な重圧がのしかかるもの。私たちはクロエを演じる女優をくまなく探し回ったわ。そして女優には少ない、強さともろさ、ユーモアと身体能力を併せ持つマティルドを見つけたんです」。またエイブラムスは、マティルドが演技にもたらした内面の強さに感動したという。「クロエには、典型的な村娘以上のものが必要だった。この占領下の村で、自分のために立ち上がり、家族を守らねばならない。マティルドは、この役の強さや真実味だけでなく、素晴らしいユーモアのセンスも併せ持っていたんだ。彼女はそれらを最高に活かしながら、スクリーンで輝いている。彼女を配役するのは、ワクワクしながらも心配だった。でも今では、彼女の前途には輝ける未来が待っていると確信できるよ」

ホラーテイストなアクション映画は、悪役の強さ次第で良くも悪くもなる。エイブラムスは、ナチス親衛隊将校ワフナーを演じるピルー・アスベックの演技のおかげで、本作は成功する運命にあると確信できた。「ピルーは、邪悪なナチスの神殿に君臨する恐ろしい男ワフナーを演じている。ワフナーは強烈で不気味なキャラクターだ。ピルーはこの男を決して大げさにではないけれど、超人的な存在として演じてくれた」アメリカの大作映画やドラマに数多く出演する国際俳優アスベックは、本作で残虐な悪役を体現できるチャンスに飛びついた。「物語の屋台骨となる、真面目な主人公を演じるのは自分にとって少し退屈なんだ。でも悪役ならば、クレイジーな決断をすることができるし、今までやったことがないような大げさな演技もできる。それが俳優という仕事について、僕が気に入っていることのひとつだよ。それにエイヴァリー監督はとても優しくて謙虚でありながら、明確なビジョンをもった監督だ。俳優がどんなに大胆なアイデアを出してきても、快く受け入れ、もっと出せるように勇気づけてくれるんだよ」

また訓練を積んだ戦闘兵を演じるキャストの役作りを手助けするため、『オーヴァーロード』の製作陣は、元米海兵隊軍曹のフレディ・ジョー・ファーンズワースに軍事アドバイザーとしての協力を依頼した。「最初にスタントコーディネーターのジョー・マクラーレンから、落下傘部隊を扱う第二次世界大戦を舞台にした映画を任せたいと言われたんだ。このような映画を作るときには、一般の観客を楽しませ、なおかつ軍事マニアも当惑させないような、適切な中間点を見つける必要がある。そのため俳優たちには軍人に見える訓練が必要だったから、すぐにブートキャンプを提案したんだ」
ファーンズワースは俳優たちが役に必要な肉体を作るための訓練に加え、実際の兵士が体験する強烈な心理的な重圧感を、彼らが理解する手助けもおこなった。「戦闘でもっとも大変なのはストレスだ。だから彼らにストレスをかけまくった。そうすればカメラの前で感情表現するときも、本物がわかっているから表情に出すことができるんだよ」と語るファーンズワース。なにより、こうして実感を作り出すことは極めて重要なことだったと、エイヴァリー監督も言及する。「ブートキャンプでは携帯もTVも使えず、そこには現代生活の快適さは一切ない。そこで彼らは同じ痛みや苦しみを経験し、絆で結ばれたチームになる。訓練が終わる頃には、彼らは人生を変えるような経験をするはずだ」実際、訓練は計り知れないほど貴重だったとアデポは言う。見知らぬ5人の俳優を、団結した戦闘部隊へと変えてくれたのだ。「『オーヴァーロード』は兵士間の兄弟愛も描いている。だからブートキャンプは我々にとって、とても重要だった。ファーンズワースは僕たちが遭遇することに対して厳しかったし、正直すべてに対して厳格だった。でもそれは絶対に必要なことだった。なぜなら、それがスクリーンに滲み出るからね」 事実、オープニングで彼らがC-47軍用輸送機に乗り込んだとき、辛かったブートキャンプが俳優にとって大きな助けとなることが証明された。さらには驚きの特殊効果と完璧なスタントワークによって、本作は大胆かつ勇壮な、最高水準のアクション映画となったのだ。

J.J.エイブラムスは、C-47のシークエンスが編集されて仕上がっていくのを見てワクワクしたと言う。「そうなってほしいと思う見事な仕上がりだった。この映像で観客の心をつかみ、彼ら気の毒な兵士たちが経験することへの準備をさせてくれる。エイヴァリーの撮影アプローチは強烈で、特に輸送機が急降下して墜落するシーンは素晴らしいの一言に尽きる」 そんなエイヴァリー監督の、示唆に富むイメージとディテールをカメラで捉えるため、製作陣は二人の熟練した撮影監督の芸術的手腕を信頼した。ファビアン・ワグナーはプリプロダクションと撮影の最初の部分を手がけ、ローリー・ローズはワグナーが病気の家族に付き添うために残した、4週間ぶんの撮影を担当した。ワグナーは近年の戦争映画で一般的となった「抑えた色調」に固執するよりも、エイヴァリー監督と本作のために驚くべき映像を考え出した。「最近よくある、彩度を落とした戦争映画の撮影は避け、鮮やかでリッチな色彩で撮影したんだ。」とワグナーは言う。そのため現代的なカメラレンズを避け、少し歴史のあるレンズを使うことにした。「古いアナモフィックレンズで撮影することにしたんだ。新しいガラスのシャープさは欲しくなかったからね。もっとソフトで、本当に過去に作られた映画のような感覚にしたかった」とエイヴァリー監督。なにより彼は、自分が求める映像について伝える手段として、ある映画を引き合いに出していた。「監督は例として『地獄の黙示録』(79)に言及しました。もちろん、あれは見事な作品です。数ある戦争映画の中でも、最も深い映像体験です」と、もう一人の撮影監督であるローリー・ローズは言う。さらにローズは、アクションからホラーテイストな作品へと変わっていく本作は、撮影の仕方にもそれに対応する変化が必要だったと語る。「特に教会の地下研究所の中に、工業用の照明をたくさん組み込みました。結果、低電圧で心地よいフランスの村に対し、はっきりとしたコントラストを作り出せたのです」ベン・ウィートリー監督の評価を高めた英国ホラー『キル・リスト』(11・未)の撮影で、カメラだけで観客を怖がらせることができるカメラマンとして名を馳せたローズの手腕は、本作でも如何なく発揮されている。

またキャストたちの衣装を任されたのは、3度の米アカデミー賞ノミネート経験をもつアンナ・B・シェパードである。シェパードはTVシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」(01)や映画『シンドラーのリスト』(93)、『イングロリアス・バスターズ』(09)など、第二次世界大戦中の衣装を見事に表現してきたベテランデザイナーだ。「シェパードは世界有数のデザイナーで、時代物が特に素晴らしい」とエイヴァリー監督は言う。「この映画には、それぞれの軍服が実際に着られているようなリアルさが必要だった。彼女はディテールにこだわる私の意見を、隣に立って黙って聞いてくれた。彼女との仕事は素晴らしかった」シェパードの芸術的手腕は、フランスの住民たちの衣装にも反映されている。すべてが手作りで、それぞれの衣装ができる限りリアルに見えるようにデザインされた。「たとえばクロエの衣装では、生地にさまざまなプリントをほどこし、次に色付けをし、映画の進行状況に合わせて、彼女の物語の順を追って古びていく感じを出しました」とシェパードは言う。「クロエが着ているような衣装を制作するのはとても難しいんです。映画の最後まで着続けながら、飽きのこないものでなくてはならない。それを実現するために、セーターやレザージャケットを重ねました。真実味を出すために、彼女のソックスまで編んだのです」 面白いのは、本作でいちばん悪魔のようなキャラクターが、一番スタイリッシュな洋服を着ることである。「ナチスの将校ワフナーは外見にかなりこだわる人間ですが、その外見と内面は対照的です」とシェパードは言う。「彼はとても上品な感じがするけれど、心の中は殺人鬼です。彼の服装はカモフラージュだと言えるかもしれません」ワフナーの粋な服装を達成するために、彼のレザーコートの丈を伸ばし、ブーツを特注し、帽子の傾斜も大胆にデザインした。「概して、ドイツ軍の軍服はカットが素晴らしく、非常に際立っています」とシェパードは言う。「それが、この映画のナチスの軍服が、米兵のくたびれた軍服よりずっとエレガントでフィット感がある理由なんです」

バッド・ロボットは『クローバーフィールド/HAKAISHA』(08)の暴れまくる巨大怪獣、『SUPER 8』(11)の破壊的なエイリアン、そしてTVシリーズ「FRINGE/フリンジ」(08~13)の変異体など、観る者の記憶に残るモンスターを世に送り出してきた。それらと同じように『オーヴァーロード』にはエイブラムスと彼の特殊効果チームが考え出した、不穏で恐ろしいクリーチャーたちが登場する。「クリーチャーがどんなふうに見えるべきか、私たちは絶え間なく話し合った。見事なデザイン、素晴らしい演技、そしてこのうえなく恐ろしいクリーチャーだ」 とJ.J.エイブラムスは語る。「自分にとって、ワイアット・ラッセルの父親(カート・ラッセル)が出演していた『遊星からの物体X』(82)が理想のモンスターホラーなんだ。同作でロブ・ボッティンが手がけた特殊メイクも実際にそこに存在していることで、ナマの迫力を感じることができるからね」

特殊メイクデザイナーのトリスタン・ヴェルスルイスは、エイブラムスとエイヴァリー監督のビジョンを達成させるため、監督と密に作業をした。「この映画のクリーチャーについて、みんなと数週間ほど話し合った。そして正しいイメージを得るために、異なるデザインをたくさん準備した」 とヴェルスルイスは言う。「そこらじゅうにあるものをビジュアルの参考にしたよ。透けた肌やむき出しの筋肉の上に重なる筋肉について話したね。骨の折れ方や再生も考えた。現実にある病状やさまざまな動物たちなど、インスピレーションを求めてあらゆるものを調べたよ」

その他にも、ワフナーが頭に致命的な銃弾を受けながらも生き残るシーンがある。それを作成するために、非常に複雑な人口義肢とデジタル効果を組み合わせる必要があった。「顔半分が欠けた人間のスケッチを作り、不気味な顔を考えたよ」とエイヴァリー監督は言う。「その時、私たちはこの映画で、特殊メイクの限界を超えたことを実感した。この場合、特に難しかったのは、ピルー・アスベックの演技を邪魔しない効果をデザインすることだった。顔に銃弾を受けるけれど、俳優に多くの特殊メイクを施したくはなかった」 と、このようにヴェルスルイスは語っている。「彼を恐ろしい形相にしたかったけれど、完全なクリーチャーではない。そこでファンタジー的要素から切り離し、現実へと立ち返っていきました」最終的な仕上げは、俳優の上下の歯に義歯を装着することで完了した。それによって、口角はちぎれてあらわになっているものの、しゃべることには影響がなかった。ヴェルスルイスは言う。「キャラクターがどんどん変形していく効果には3つの段階がある。最終段階では、特殊メイクを装着するのに4時間かかった。でもピルーはとても我慢強く、そのメイクを気に入ってくれたので助かったよ」 ジョヴァン・アデポにとって、モンスターたちとの共演は新しい体験だった。じかにクリーチャーを見て驚いた、と彼は言う。「デザイナーたちが想像したことが現実に目の前にある。それはものすごく不気味だよ。でも彼らは物語に貢献している。観客は彼らを見て本当に驚くだろうね」